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12月, 2022の投稿を表示しています

なぜ今 BCM/BCP その3

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令和4年も間もなく終わり 鹿屋の夕陽 いよいよ令和4年も終わりになりましたね 皆さんは、どんな1年だったんでしょうか? 良いこともあれば、嫌なこともあったと思いますが、しっかり1年を締めくくり、新しい年を迎えましょう。 私事では、春に防災専門監としての宮仕えを終え、『南九州防災対策アシスト・サービス』を立ち上げるために、長らくの勤め人生活でほったらかしだったお家の片付け(したつもり)をし、ホームオフィス作りをしたり、BCM/BCPのスキルアップのために業務継続の国際資格の取得をしたりと、目まぐるしくも 自分を深く見直す年 でした。 立ち上げた事業は、未だ準備段階のような状態なので収入がほとんどなく、妻に迷惑をかけていることも心苦しく、兎にも角にも、来年は捻り鉢巻きで仕事をしようと決心しているところです!! さて、本題に戻ります。  介護事業所のBCM/BCP義務化の続き 介護事業所のBCP策定がどれくらい進んでいるのか 前に、役所勤務で知った介護事業所のBCM/BCP対策の現状について語りました。 昨年NTTデータ経営研究所から発表された調査報告書によると、2022年3月までにBCPを「策定した」、または「策定予定」と回答した介護事業所は、全体の 約半数 に達したようです。 2023年3月および義務化期限である2024年3月までに「策定予定」と回答した事業所は、全体の 約1/4 で、 2割以上 の介護事業所が「策定の目処が立たない」との回答だったようです。 目処が立たないと回答した2割の事業所は勿論のこと、約1/4におよぶ2024年3月までに「策定予定」と回答した事業所についても、本当に予定どおり策定作業は進んでいるんでしょうか? BCP策定がなぜ難しいのか 自治体の防災専門監の時に見てきた、介護事業所の防災に関する取り組み状況については、その2で話したとおりです。 防災や危機管理に関する 専門的知識と経験を持った職員さんがほとんどいない ことと、必要最低限の人数で多くのサービスを提供しなければならない中小の介護事業所では、担当させる人員が不足しているうえ、その 時間を確保することも難しい というのが現状だと言えます。 防災に関する計画や消防計画ですらこの状況ですから、BCPの策定と言われても、なかなか難しいということは容易に想像できます。 官公庁等からのアンケート

地震! 最近よく揺れる鹿屋 その3

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 強烈な冬将軍 クリスマス冬将軍 冷えましたね~ 鹿児島でも各地で雪が降ったようです。鹿屋(平野部ですが)は、ミゾレ混じり雨が少々降ったようですが、積もったりはしませんでした。 2016年の鹿児島の大雪(垂水市海潟国道) 普段、雪との付き合いが少ない鹿児島では、少し積もっただけでもヤバいことになります。 曽於市では降雪によるスリップ事故が10件発生したと報道してました。 北日本では、前回の大雪に追い打ちをかけるような状況。各地で人的被害や停電、集落孤立等が発生しました。心よりお見舞い申し上げます。 では、地震の話の続きです。 12月18日03:06の地震【震源地:日向灘】 この地震は、宮崎沖の日向灘を震源とする地震で宮崎市では震度4を記録しました。鹿屋は震度3でした。 南海トラフを震源とする巨大地震と津波については、国をあげて警戒を呼びかけているので耳にしたことはあるのではないでしょうか。 国の地震調査研究推進本部の発表によると、今後30年の間にマグニチュード8~9クラスの巨大地震が発生する 確率は80% と評価されています。ホームラン56本を放ったヤクルトの村上選手の打率が3.18割だったことと比べてみれば、8割という数字がどれだけヤバいかはわかりますよね。 南海トラフ大地震を引き起こす震源地は、駿河湾から日向灘にかけて横たわっているユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界付近と言われています。 直近では、1944年12月7日の『昭和東南海地震』(震源三重県南東沖、最大震度6、死者・不明者1,183人、家屋倒壊18,143棟)と、そのちょうど2年後の1946年12月21日の『昭和南海地震』(震源潮岬南方沖、最大震度6、死者・不明者1,330人、家屋倒壊11,591棟)です。 この南海トラフ地震は、100~150年の周期で発生していること、一つの地震が次の地震を誘発して、近い時期に二度目の大地震が発生するという特徴を持っているようです。 もし、南海トラフ巨大地震が発生すると、政府が発表している被害想定では、最悪ケースの場合で死者は 約24万人 になるとされています。(東日本大震災の死者・不明者は約2万2千人) 今回の地震は、まさしくこの南海トラフの一部、日向灘が震源だったんです。 ここ数年を見ても、日向灘や四国~紀伊半島沖を震源とする地震は、時々発生しています

地震! 最近よく揺れる鹿屋 その2

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 新型コロナワクチン4回目 こんにちは 防災職人の中やんです。 先週、新型コロナワクチン4回目の接種をしました。感染第8波が急激に増加しているので、流石に早くワクチン打たなきゃと感じ、予約が取れそうな病院に電話しまくりました。 今回は、ファイザー製オミクロン対応を接種 3回目の時、モデルナを接種し発熱と全身倦怠感で1日寝込んだので、今回も副反応を覚悟し翌日ノースケジュールの日を選びました。 無事注射を終え、体温計と解熱剤を準備して副反応臨戦態勢を万全に構えましたが・・・ 翌朝、普通に目覚め食事も美味いし、タバコも美味い 体も特に違和感なく、体温も36.3℃   う~ん!副反応なし!! 嬉しいような、これでいいのかと戸惑うような、変な気分でした(高齢になるほど副反応が少ない・・・という話もあるし) では、本題に入ります 鹿屋の地震と震源地 12月になって地震が続いた鹿屋ですが、その震源地が気になるので、そのことについて考えてみたいと思います。 最近の鹿屋市の地震(気象庁HP) 3回の地震の震源地は、それぞれ①鹿児島湾、②日向灘、③種子島近海 と異なります。地図上で見ると、このようになります。 鹿屋周辺での地震の震源地 それぞれの震源地のどこが気になるのかなんですが・・・ 12月8日22:30の地震【震源地:鹿児島湾】 最初の地震は、12月8日22:30に発生した地震です。 この地震の震源地は、錦江湾(鹿児島湾)ですが、以前震度5の地震を起こした喜入の近くではなく、指宿市の知林ヶ島の北東にあたります。この辺りには活断層もなく、これまでの震源と位置も違うので気になりました。また、揺れ方も結構ガツンとしたものだったことも気になります。 防災の仕事をしていたので、鹿児島周辺の火山活動や地震活動については一通り調べていたので、「おや!ここってヤバくないか!!」と感じた次第です。 開聞岳は火山 皆さんは、薩摩半島の南端にそびえたつ薩摩富士こと『開聞岳』、そして大きなウナギがいることで有名な『池田湖』をご存知ですよね。 では、開聞岳が活火山であることはご存知でしょうか? 気象庁のHPで確認していただくとわかりますが、開聞岳は噴火予報の対象となる活火山で、「活火山であることに留意」とされています。池田湖を含む『池田・山川』一帯も噴火予報の対象なんです。 阿多カルデラ 約11万年前、現

地震! 最近よく揺れる鹿屋

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 12月 今年は早めに冬将軍が鹿来 こんにちは 防災職人の中やんです。 私が住む鹿児島県の鹿屋もこの冬一番の寒波に見舞われて、朝の冷え込みが半端ないことになっています。布団から出れない・・・ 高隈山や桜島が真っ白に冠雪してます。 風邪をひかないように用心しましょうね。この時期に鼻水なんか垂らしてたら『新型コロナ』と疑われますよね。用心!用心! 高隈山の冠雪 桜島の冠雪 なんか地震が増えたような ところで・・・12月に入って、九州南部で地震が増えたような気がしませんか? 鹿屋でも3回の地震がありました。  ◎ 12月 8日 22:30 震源『鹿児島湾』 震度 鹿屋3  ◎ 12月18日 03:06 震源『日向灘』 震度 宮崎4 鹿屋3  ◎ 12月18日 23:19 震源『種子島近海』 震度 鹿屋2 8日の地震は、震源が鹿児島湾と近かったため、最初にガツンと縦揺れがあり、思わずテーブルの縁を掴みました。直後に家がギシギシとなる横揺れが来ました。長くはなかったのですが、妻に「テーブルの下に入ろう」と言うくらい緊張した地震でした。 18日未明の地震は、日向灘を震源とする地震だったことと眠っていたたため、縦揺れは感じませんでした。ゆっくりと体が横に揺すられているような感覚で目が覚め、徐々に揺れ幅が大きくなっていきました。時間にして数十秒だったと思います。 同じ震度3でも、揺れ方に違いがありますね。 18日夜遅くの地震は、外で寒さに震えながらタバコを吸っているときでしたが、私の劣化した体には揺れを感じませんでした(トホホ)。テレビの速報で地震を知るというレベルでした。 どれも被害が出るような大きな地震ではありませんでした。 鹿屋市の地震情報(気象庁HP) が! しか~し!! 地震の規模は大きくないので大地震の前兆とかではないと思いますが、個人的にはそれぞれの震源の位置が気になってしかたありません。 ということで、次回は、この3つの地震について、個人的な考えを語りたいと思います。 ご覧いただきありがとうございます。 これからも、防災やBCM/BCPについて話していきますので、よろしくお願いします。